牛肉問題

吉野屋から牛丼が消えて久しいが、USからの牛肉輸入再開が問題になって来ている。
狂牛病問題については、山形浩生氏の牛肉の話の補足 が参考になる。あまり報道されないが、30ヶ月以上過ぎた牛しか殆ど検査しても判らないらしい。
アメリカの検査自体も多分アバウト何だろうけど、殆ど30ヶ月以下で出荷されちゃう牛を全島検査しても、無駄骨状態。見つからないのが当たり前で、全頭検査しても気休めでしかない。US的な発想からいうと「どうせやっても判らないことにお金と手間かけても仕方が無いだろう。それより、ちょっとでも安い方が良いんじゃない？」ってことなんだと思う。
アメリカの主張をはいそうですかと受入れちゃうと逆に、「全頭検査しているから日本の牛肉は安全です」っていう前提を否定しちゃうことになりかねない。使い古しの乳牛とかは別として、日本でも肉用として育てられた牛は、早い時期にお肉になっているはずだ。殆ど検査に引っかからないのが、始めから判ってやっているようなものだ。
これからすき焼き、しゃぶしゃぶと牛肉が美味しいシーズンに入るが、結局の所、US産だろうが日本産だろうが、完全に安全ということは言い切れないだろう。牛肉を食べる食べない、どこさんの牛肉を買うかなど、自分でよく考えないと行けないってことだろう。